大阪大学松尾研究室のサイトです

惑星の進化と,そこに宿る生命の進化とを共に理解し,宇宙生命探査へ。

太陽系や系外惑星系には様々な天体が存在し,それぞれの惑星系の環境下で多様な進化を遂げました.その中には,第二の地球とも呼べる惑星の表面や,氷天体の地下海のように,生命を宿し得る環境の存在も明らかになっています.地球では約40億年前に生命が誕生して以来,天体と生命がともに関わり合って進化してきました.地球環境の変化が新たな生物の誕生と進化を促し,その進化がまた天体環境を変化させます.こうした惑星と生命の共進化という視点は,生命の本質的な理解を深めるだけでなく,宇宙全体での生命の存在可能性を検証するための,ひとつの重要な見方になるでしょう.

我々のグループでは,生命を育む天体のモデルとして地球をとらえながら,太陽系内の様々な惑星や氷天体,系外惑星の成り立ち・進化や,そこでの生命の可能性を検証するために,計算科学,望遠鏡観測や観測技術の開発,地球でのフィールド調査や生物学的実験,そして惑星探査などのあらゆる手法を用いて様々な研究を行っています.

新着情報

2025年04月17日 木村助教と松尾教授を共著者とする論文が,Research Notes of the AAS誌で出版されました.木星衛星エウロパの大気のカルシウム原子を地上望遠鏡観測で探索した内容です.
2025年04月12日 大学院で当グループへの配属を希望する方は「学生の皆さんへ」を良く読み,4月19日(土)の大学院入試説明会に出席し研究室訪問を経てから出願して下さい.別途の研究室訪問を希望する方は松尾・木村までお問い合わせ下さい.
2025年04月11日 大阪大学,名古屋大学,京都大学などの合同で開催する宇宙生物学ゼミが始まりました.
2025年04月03日 豪州の科学メディア「The Conversation」にて,緑の海仮説が紹介されました.
2025年04月03日 「宇宙線学・春のさくらキャンプ」研究会にて松尾教授が講演を行いました.
2025年04月01日 今年度の生命惑星進化学グループが,教授1名,助教1名,PD1名,秘書1名,M2 1名,M1 2名,B4 2名の総勢9名でスタートしました.
2025年03月26日 生命の起原および進化学会第49回学術講演会にて三輪特任助教が,緑の光環境における太古代の光合成進化に関する講演を行いました.
2025年03月18日 木村助教を共著者とする論文が Space Science Reviews誌で出版されました.。木星氷衛星探査機(JUICE)搭載ガニメデレーザ高度計(GALA)の科学目的と機器構成に関する内容です。
2025年03月18日 村上特任研究員を筆頭著者とする論文がAstrobiology誌で出版されました.浮遊植生の反射率の季節変動が系外惑星での生命の検出指標になり得ることを示した内容です.
2025年03月16日 日本植物生理学会のシンポジウムにて松尾教授が緑の海仮説に関する招待講演を行いました。
2025年03月11日 鳥羽の臨海試験場において,三輪特任助教らがフィールド調査を実施しました。
2025年03月10日 名古屋大学において第二回学術変革Bの領域研究会を開催しました。
2025年02月19日 松尾教授を筆頭著者とする論文がnature ecology & evolution誌で出版されました。緑の海仮説に関する内容です。また本研究成果に対するプレスリリースを行い,朝日新聞中日新聞読売新聞GIGAZINE, ナゾロジー英科学誌New Scientist米経済誌Forbes米科学誌Popular Science,など80以上の国内外のメディアで採りあげられました。
2025年02月06日 「宇宙線 x 生命の研究会」にて松尾教授が講演しました。
2025年02月03日 木村助教を共著者とする論文が Cambridge University Press の書籍 Ganymede で出版されました。木星衛星ガニメデの内部構造に関する現状理解をまとめた内容です。
2025年01月24日 日米の宇宙開発に関する会議「Exploring Together: US-Japan Space Collaboration Symposium」に松尾教授が招待参加しました。
2025年01月15日 オーストラリア国立大学に松尾教授が滞在し,SEIRIOSの国際協力をスタートさせました。
2024年12月20日 世界初の編隊飛行宇宙干渉計SEIRIOS計画が始動しました。
2024年12月13日 名古屋大学において「第9回 地球と生命の共進化勉強会」を開催しました。
2024年12月12日 松尾教授を共著者とする論文が Astronomy & Astrophysics誌で出版されました。原始惑星系円盤に埋もれた地球型系外惑星を赤外線宇宙干渉計LIFEで発見する手法についての内容です。
2024年11月19日 Workshop: Astronomical Optical Interferometry from the Lunar Surface」にて松尾教授が招待講演を行いました.
2024年11月16日 第31回時間生物学会学術大会にて三輪特任助教が概日時計に関する講演を行いました.
2024年11月04日 博士後期課程の小島さんを筆頭著者とする論文がPublications of the Astronomical Society of the Pacificより出版されました.地球型系外惑星観測のための新しいコロナグラフ手法の数値解析に関する内容です.
2024年11月08日 第68回宇宙科学技術連合講演会にて松尾教授が宇宙干渉計に関する講演を行いました.
2024年10~11月 朝日カルチャーセンター名古屋教室にて松尾教授が「光子の振る舞いと観測天文学」の講演を行いました。
2024年10月30日 日本微生物学会にて松尾教授が地球と生命の共進化に関する招待講演を行いました.
2024年10月28日 木村助教を筆頭著者とする論文が Publications of the Astronomical Society of Japan誌で出版されました。すばる望遠鏡を用いて木星衛星エウロパの噴泉活動を探索した内容です。
2024年09月26日 日本惑星科学会2024年秋季講演会にて木村助教が「すばる望遠鏡での近赤外分光観測によるエウロパ水噴出の探索」の講演を行いました。
2024年09月16日 薩南諸島硫黄島において緑の海仮説検証のためのフィールド調査を実施しました(6日間)。
2024年09月11日 日本天文学会2024年秋季年会にて松尾教授が精密編隊飛行宇宙干渉計SEIRIOSに関する講演を行いました。
2024年09月02日 京都大学において「第8回 地球と生命の共進化勉強会」を開催しました(2日間)。
2024年08月01日 松尾教授を共著者とする論文がSPIE誌で出版されました.欧州が進める赤外線宇宙干渉計LIFEプロジェクトの進捗に関する内容です.
2024年07月21日 COSPAR 2024, 45th Scientific Assemblyにて木村助教が「A search for water vapor plumes on Europa through spacially-resolved infrared spectroscopy using SUBARU telescope」の講演を行いました。
2024年07月11日 木村助教を共著者とする論文が Space Science Reviews誌で出版されました.JUICE探査機が木星衛星ガニメデ,カリスト,エウロパで目指す内部構造探査に関する内容です.
2024年06月21日 The International Society for Optics and Photonicsにて博士後期課程の小島さんが宇宙干渉計の観測手法に関する講演を行いました。
2024年06月20日 松尾教授の記事「2040年代のスペース天文学:精密編隊飛行が切り拓く天文学」が天文月報で出版されました。
2024年06月01日 JpGU Meeting 2024にて木村助教が「A search for water vapor plumes on Europa using SUBARU/IRCS」の講演を行いました。
2024年05~07月 朝日カルチャーセンター名古屋教室にて松尾教授が「宇宙・地球・生命」の講演を行いました。
2024年05月08日 Astrobiology Science Conference (AbSciCon24) にて松尾教授が緑の海仮説に関する講演を行いました。
2024年04月24日 伊藤特任助教を筆頭著者とする論文がAstronomical Journal誌で出版されました.地球型系外惑星観測のためのファイバーとコロナグラフを組み合わせた新技術に関する内容です.

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