Sep. 23-27, 2012
EPSC 2012
マドリッド,スペイン

European Planetary Science Congressへの参加は今回で3回連続3回目.一昨年はローマ,昨年はナント(フランス),そして今回はここ.いつもイイ所でやってくれます.来年はロンドン.

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まずはANA207便でミュンヘンまで.12時間20分のフライト.飛行時間の長さもだが,この44番ゲートは第1ターミナル南ウィングの一番端っこなのがまたウンザリ.
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バイカル湖あたりの上空.ずっと雲の海.
機体はB777-300ER.777-300の航続距離延長型で,A380-800,B747に続く3番目に大きな商業旅客機.世界最高推力のターボファンエンジン(GE90-115B)を搭載したタイプ.
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機内食はなんと,穴子飯.3,4年くらい前からANA国際線の機内食はめざましい進歩を遂げた気がするのだが.気のせいかな.もちろん,美味しい.
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現地時間17時過ぎにミュンヘン国際空港(Flughafen Munchen Franz Josef Strauβ;フランツ・ヨーゼフ・シュトラウス空港)のターミナル2に到着.採光性の高い,伸びやかな屋内.
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マドリッドへはLufthansa航空に乗り換え.同ターミナル内の違うゲートへ.ビールを飲みたいところだが,睡眠不足な身体を考えて飲まずじまい.酔いを通り越して体調を崩しそう.
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マドリッド便の出発は19時過ぎ.待ってる間に日没.手前の旅客機は,Lufthansaの子会社である地域航空会社Lufthansa CityLine.ちなみにこの空港,「着工を急ぐ余り30年近くにわたって遺恨を残しつつも未完成な成田空港の事例を反面教師として研究し、建設決定から着工までに20年ほどかかったが着工後はわずか5年ほどで完成した。そのためミュンヘン国際空港は大規模事業推進の模範例として注目された(wikipedia) 」そうな.
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マドリッド行きに乗り込んで,離陸待ち.向こうの4発機はA340かな.ちなみに入国審査はここミュンヘン(ドイツ)で行い,改めての出国審査やマドリッド(スペイン)での入国審査は,シェンゲン協定により省略される.
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はじめてのLufthansa搭乗.機体はA321で,3-3のアコモデーション.機体が新しいだけでなく,シンプルな内装が清潔感と機能性を感じさせる.
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ミュンヘンを離陸し,マドリッドへ上昇中.街のオレンジの灯りを見ると海外へ来たなあと感じる(札幌も結構オレンジではあるけれど).
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雲海から浮上し,さらに上へ.月が綺麗.
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機内食が出てきたのは予想外だったが,フライトが2時間40分かかることを考えると,なるほど.決して食べられない美味しさではないが単調で,ANAの機内食を食べた後ではさすがに霞む.
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食べ終わる頃にはすっかり夕暮れ.ミュンヘンまでもほとんど寝てないし,さすがに眠い.PSPをやりながら寝てしまった.
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マドリッドには22時頃到着し,タクシーで市街へ.Hotel Liabenyにチェックイン.市の中心,プエルタ・デル・ソル近くで店やランドマークが多く便利.Superior Singleを予約したのだが,こりゃ普通のSingleだ.まあいいや.
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バスタブが付いてるのは嬉しい.同行者から聞くところによると,Superior Singleは広かったけれどバスタブがなかったとか.だったらこっちのがいいや.4つ星の立派なホテルでも,1泊85ユーロ.

マドリッド (Madrid):
 スペインの首都.人口は約325万人で,欧州では第5位の人口.欧州の首都の中では最も標高が高い(646m).「マドリード」との標記(発音)は日本だけ.英語ではマドリッド.スペイン語ではマドリーに近い.
 9世紀,後ウマイヤ朝のムハンマド一世が城塞と城壁に囲まれた街を建設.その近くを流れるマンサナーレス川はアラビア語で「アル・マジュリート(水の源の意)」と呼ばれ,そこからこの地はマジェリトと呼ばれるようになり,現在の「マドリッド」となった(wikipedia).
 というようなことを出張前に勉強しておくべきであった.
 がしかし一方で,スペインという国も含めたこの街の歴史をこれ以上紐解くことは面倒臭すぎるので省略.
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一晩明けて,朝食に出かける.8時ちょうどくらいだが,日が昇ったばかり.
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スペインの朝は遅いので,地元な店は開いてない.なのでスタバ.
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地下鉄を乗り継いで30分ほど.会場のIFEMAに到着.会議場はこの中なのだが・・・
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居並ぶ建物のうち,会議場はIFEMAの最深部.動く廊下を延々と10分ほど歩かねばならない.最寄りの地下鉄駅からだと15分はかかるだろうか.
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今回の会場で最も広いJupiter auditrium.400人部屋.自分の講演会場は2番目に広い250人部屋のSaturn room.これらは学会独自につけた部屋名.
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ランチはIFEMA内のフードコートでピザ.Balbaccoaという名のピザにしたが,甘じょっぱいテリヤキソースみたいな味なのは予想外.不味くはないが半分で飽きる.
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学会を終えてホテル近くに戻る.通り左側の,女性の広告が貼り付けられた大きな建物は,El Corte Ingresというデパート.この日は日射しがあるのでそこそこ気温も上がり,ノースリーブ・ショーパンの人も多い.
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プエルタ・デル・ソル広場に立つカルロス三世騎馬像.彼が君主だった当時,国力の低下により荒廃していたマドリードを再開発し,現在にも残る近代的街並みを整備した功績が評価されているらしい.
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同じ広場にある「クマとイワナシの像」.この像はマドリッド市の紋章になっているのだとか.土台部分が映ってないのは,あまりの人混みを映し入れたくなかったから.
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そうこうしている間に,夜になったソル広場.写真の左側に,カルロス三世像がある.この広場はスペイン国道の起点(0km点)になってる,国の中心.地下は3つの地下鉄線の駅になっている.向こうに見えるカルバン・クラインの広告に映るのはケイト・モスかな.
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まだ時差ボケが残り本調子じゃないので,夕食は簡単に.このあたりのチェーン系サンドイッチ屋「Pans & Company」で,トマト,レタス,チーズに胡椒を振っただけのシンプルさがかえって美味.パンがサクサクしてて,ガブついても潰れず具がはみ出ないのも好感.

 スペインと日本の時差は-8時間.サマータイム時は-7時間.この時はサマータイムだった.日本の正午はスペインの朝5時.この頃の日の出は朝8時くらい.学会は毎日9:00開始なので,起きて朝飯を食いに出掛ける頃はまだ真っ暗.ただ今回の学会は時間の使い方が少し変則的で,午前は12時過ぎで終わるが午後は14時半から始まって19時半過ぎまで続く.日の入りは20時くらいなことを考えると丁度いいのだが,毎日終わる頃には腹が減って仕方ない.

 スペインの食事習慣は独特.朝の出勤前にカフェオレやホットチョコとビスケットなどを摂るDesayuno,ランチ前の間食(10時のおやつ)にサンドイッチを食べるMerienda media Manana,14時頃からゆっくり2時間程度かけてワインやデザートも楽しみながらランチを食べるComida,仕事をあがった18時頃につまみと酒を楽しむMerienda,そして21時過ぎに始めるいわゆる夕食Cena.そしてComidaのあとには有名な昼寝タイムSiestaがある.いったいいつ働いているのだろうか.こんな文化じゃあ国が傾くのもむべなるかな.

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というわけで明くる朝は,カプチーノとチュロスを食べてみた.いわゆる揚げパンなので油っこく,食べ過ぎると結構もたれる.この量なら日本人で2,3人分.
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お店は「Chocolateria San Gines」.壁には来店した著名人の写真がずらり.日本でいうラーメン屋の有名人サインみたいなもんだが,有名人のレベルが違う.
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天気がいいので散歩に出ます.プエルタ・デル・ソル.噴水の向こうにカルロス三世.
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街のパン屋も美味しそう.私に(バイオハザード4以外の)スペイン語の素養はないが,数日いるとなんとなく雰囲気が分かってくる.
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ソル広場から路地を奥へ.
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この細い路地を抜けた先は・・・
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ソル広場から徒歩5分くらいで,マヨール広場 (Plaza Mayor)へ到着.「マヨール」とは「大きい」の意味なのでマヨール広場と言うと広い広場になるのだが,気にしない.
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広場中央にいるのはスペイン王フェリペ三世(在位:1598年 - 1621年).wikipediaを見るに,大した王様じゃあなかったようなのだが.
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マヨール広場というのはここだけじゃなく,実はスペイン内の各都市にあるらしい.○○中央公園みたいなものか.
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ほんと,イイ天気.
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日射しは暑いが,空気は意外と冷たい.朝晩は10℃そこそこの日も.
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マクドナルドもおしゃれ.もっとも,3階以上はホテルだけれど.
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地下鉄に乗って昼飯たべにいく.壮大にブレました.
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やはりスペインと言えばパエリア.魚介のエキスがしみていて実に美味い.
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ピザも.パンともクリスピーとも違う,クッキーのような歯ごたえの生地.右上の,ピザを切る斧がイカす.
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こちらは,この日の夕飯に食べたトルティージャ(tortilla).スペイン風オムレツ.ジャガイモの入った厚さ2cmくらいの大きなもの.ハムやサラダや海老やらをさんざん食べた後にこれを頼んだのは失敗だった.フォーカス甘いのご容赦.
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再び明けて朝,散歩へ.お天気が芳しくなく肌寒い.数日前の写真に映る人々とは服装が明らかに違うのがお分かり頂けるだろうか.
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デスカルサス・レアレス修道院(Monasterio de las Descalzas Reales).重厚な石造りの建物に,屈まないと入れない小さい入口がひとつだけ.10時半から13時前だけオープンだがガイドがないと入れず.そもそもここが修道院だと気付かない人も多い.
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さらに西へ5分ほど足を延ばすと,オリエンテ広場.向こうに見える白壁の建物は,王宮.王宮の東(オリエンテ)側にあるから,この名前.
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広場を囲む建物もおしゃれ.これはいわゆる住宅だが,これでも19世紀半ばに建てられた伝統あるもの.
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広場中央のフェリペ四世騎馬像(マヨール広場にあったフェリペ三世の息子).2本の後ろ足で立ち上がった騎馬像は当時世界初だったそうな.絶妙な重量バランスで立っている.
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広場には20体の王たちの彫像が並ぶ.西ゴート王5体と,レコンキスタを行ったキリスト教王国の王15体が広場の南北に分かれて立つ.レコンキスタとは,718年から1492年までに行われた,キリスト教国によるイベリア半島の再征服活動のこと.
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こちらは広場の北側に並ぶ王たち.
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王宮の方へ行ってみよう.
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タイミング良く「何か」が行われていた.
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朝礼のような儀式だろうか.
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王宮前の通りを北方向に眺める.
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王宮を南側に回り込んで.金を払えばフェンスの内側へ入れるが,やめた.
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王宮の南隣(ひとつ前の写真の背中側)には,アルムデナ大聖堂.
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大きく立派な聖堂だが,実は1993年完成という新しい建物.
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王宮を北へ離れ,もう少し散歩.朝方の曇天もすっかり回復した.
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王宮周辺の何気ない街角.ご婦人もおしゃれである.水色パンツにピンクのマフラー,日本人には無理.
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ラ・エンカルナシオン王立修道院.一般公開されてはいるが,入らなかった.
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花崗岩のこの建物は17世紀の建造.王宮周辺で残る当時の建造物は,この修道院だけ.
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なんでも,ここの聖遺物室に納められている3世紀の殉教者,聖パンタレオンの血液は,,,
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彼の命日である7月27日に限って液体となり,翌日になると元に戻るという奇蹟が起こるらしい.単に暑いだけじゃね?とか言っちゃいかんのだろうな.これは修道院の右側面.
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修道院を離れ,最寄りの地下鉄駅まで.こういう,狭い路地ながら抜けの良い風景が気持ちいい.
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マドリッドのパトカーはシトロエン.ルノーのも走っていたな.
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ディナー前のMeriendaとして,ラ・カサ・デル・アブエロ(La Casa del Abuelo)というバル(Bar)でタパス(オードブル)を.
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タイル貼りが綺麗なこぢんまりとしたこの店は1906年創業の歴史.エビ専門店としてgambas al ajillo(エビのニンニク炒め)が美味いと評判.
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これがそのgambas al ajillo.エビ自身もさることながら,浸ったオリーブオイルが美味い.パンにつけて絶品.ビールとの相性も抜群.
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ディナーは,メソン・デル・シャンピニオン(Meson del Champinon)
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まずは食前酒にサングリアを.樽から注いでくれるのが粋.
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店名の通り,名物はマッシュルームの鉄板焼き.オリーブオイルをかけながら焼き,生ハムのかけらを乗せて刻みニンニクと岩塩をかける.絶品.
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満腹満腹.

気候・天候:

 9月下旬のマドリッドの平均的な気候は,最高気温が25℃,最低気温が14℃.月降水量は17mm程度.標高が高めなせいか日較差が大きいのと,平年値から大きく逸脱する日が多かった印象.日射しがあっても25℃に達する日はほとんどなく,雨天時には20℃に満たない日も.最低気温も10℃そこそこで,トレンチコートやダウンジャケットを羽織る人も多かった(日本人から見れば温度感覚のおかしい欧米人では,20℃台前半でもノースリーブの女性とか結構いたけれど).雨も,1週間の滞在中の半分は大なり小なり降った.特に帰国日の二日前は(月降水量なんか1時間以内で突破するくらいの)どしゃ降りで,安普請な(かどうかは知らないが)会場のポスター展示場は天井から雨漏りする始末.

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最終日も,雨が強弱をつけて降り続くあいにくの天気.今回のマドリッド紀行最後の晩餐は何にしようか.
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そういえばこっちに来てからというもの,ガッツリしたタンパク質を摂ってなかったので,肉が美味そうなレストランへログイン.とりあえずビール.
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肉,卵,ポテト,そしてビール.疲れも溜まっている.肉が要る.
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さて,帰国へ.マドリッドを朝6時に出発するLufthansa便でまずはフランクフルトへ.空港には4時過ぎに来た.ホテルは3:50頃に出た.でも一部のお土産屋さんは開いていた!
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6:10発.日の出は8時くらいなので,離陸時はまだまだ真っ暗.雨天だがしとしと降りなのでスムーズに離陸.ありがとうマドリッド.いい街でした.
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機内食で朝ご飯.トルティージャだ.この量なら食える!!腹も減ってたのでベーコンが超美味かった.
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朝ご飯を食べ終わっても,外はまだ真っ暗.中秋の名月を控えた大きな月が煌々と機体を照らす.
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PSPでイース・フェルガナの誓いをやりながら時間を潰していると,やっと夜明けだ.
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フランクフルト空港に向けて降下.霧に煙るドイツの風景が美しい.
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フランクフルト空港へ到着した頃にはすっかり朝.ターミナル1に着いたので,日本行きに乗り換えるためにターミナル2を目指す.
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長い・・・長い・・・
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出国ゲートまで来たが登場まで2時間あり,搭乗口がまだ発表されていなかったのでカフェで休憩.朝9時台なのでやはりビールを飲む気にはならない.
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日本への帰国便(ANA204便)はこれ.ボーイング787.これに乗りたいがためにマドリッド空港を朝6時出発なんてしんどいスケジュールを選んだのだ.
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シートは777-300ER新造型と同じ.背中がリクラインせず,座面だけが前にスライドするタイプ.後ろの席に迷惑がかからない点では良いのだろうが,個人的には嫌い.画面が大きかったり肘掛け下に電源プラグがあるのは嬉しいけど.
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期待の機内食は帰りもすごかった.いぼ鯛の照り焼きとゆかりごはん.彩りといい栄養バランスといい素材の豊富さといい,文句のつけようがない.それでも敢えて不満を言うならば,リンゴがすっぱかったことくらいか.しかしそれもまた疲れた身体にしみて気持ちいい.
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11時間くらいの飛行ののち,本州上空へ.今日二度目の日の出.この時,接近中の台風17号はこのおき九州の南海上付近にあり,羽田周辺はなんの影響もなくスムーズな着陸だった.しかしその後の急速な接近に伴いこの日の17時から羽田はロックアウト.なかなか間一髪のスケジュールだった.

B787レポート:

詳しくは,web検索すると散々出てくる個人ブログ等を参照のこと.目立つウリは,
・30%ほど大きくし,シェードを廃して透過光量を変えられる窓
・加湿機能付き空調
・LED照明
・キャビン全体の広さ
・与圧の高さ
と言ったところだろうか.
大きい窓はなるほど,通路側の席からでも外の様子が分かりやすい気がする.電子シェードは窓の下に5段階くらいの調節ボタンがあり,暗くすると緑色が濃くなる感じで光量が落ちていく.たとえ夜間飛行でも常に外の様子は見ていたい私には助かる作り.加湿機能付き空調は,あまり信用してなかったので相変わらずマスクをつけてたから真価のほどは分からなかったが,着陸に向けて高度を下げていたら,加湿を通り越して天井から水が滴ってきた.湿度100%超である.機内の他の場所でも滴っている.CAさん曰く,「加湿できるこの機体,こういうの多いんですよぉ(泣)」だそうだ.LED間接照明は雰囲気あってなかなか面白かったけれど,機内が青に包まれたりオレンジ色になったり,ナイトクラブみたいでちょっと趣味悪くうつるかも.キャビン全体の広さは,特に天井の高さに表れます.あきらかに高い.これがもたらす広々感は結構すごかった.しかし同時に荷棚が高くなったので,手が届きにくいかな.与圧の高さは,もともと耳の痛みとか感じない方なので効果を自覚できなかったです.
これに乗りたいためにわざわざフランクフルト便を選んだのですが,まあ今となっては国内線にも結構デビューしてるので,レア感は薄いですね.