2010 Sep. 19 - 24
European Planetary Science Congress
Angelicum Centre - Pontifical University of Saint Thomas Aquinas, Rome, Italy

欧州惑星科学会議に出席し,成果発表を行った.木星や土星のお月さんといった,欧米主導で探査と研究が行われている研究対象を扱っている自分にとっては,このような欧米での大きな学会への出席とそこでの成果発表がまさに必須.有意義な場を得たことに感謝すると同時に,学会がローマ市街地のど真ん中で行われたことの「役得」も味わわせていただいた.

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成田空港までは,新しくなったスカイライナーで.ライナーの新型登場と同時にリニューアルした日暮里駅から乗り込む.相変わらずボロっちいJR日暮里駅ホームとの新旧対比が面白い.
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山本寛斎氏がデザインしたと言われる車体は「シンプル」な印象.スッキリと実用性を追求した内装に好感が持てる.車内の液晶モニタに時おり前面展望の映像が映し出されるのは嬉しい演出.
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新スカイライナー雑感:
 京成高砂〜成田空港の「スカイアクセス線」の開業に伴って,時速160km/h,日暮里〜成田空港間36分をウリする新スカイライナー.高砂までは線形が悪くノロノロだけど,高砂通過後からまず130km/hへ一気に加速.このままほぼ加減速なく32kmほど走って,印旛日本医大駅を通過した直後からは160km/hへ再加速.最高速で運転する区間は10kmくらいだけど,やっぱ速いです.周りは山や田んぼしかないので速さの実感は得にくいけど,在来線最高速(ほくほく線を走る特急「はくたか」も160km/h出すが,「はくたか」は狭軌でもその速度を出す点で一枚上)の恩恵で,今までより早く成田に着く実感あり.料金も今までと変わらないしオススメ.
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成田からローマまでは,アリタリア-イタリア航空.3-3-3のアコモデーションで,右舷の窓側席.12時間半の飛行時間で窓側はかなりチャレンジだけど,初体験路線&ずっと昼間の飛行ってことで,敢えて選択.
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機体はボーイング777-200.毛布はアリタリア航空のシンボルカラーであるVerde(緑色).シートピッチはエコミーである限りどこの会社も狭い.この空間に12時間超か・・・うんざり.
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成田での離陸前.本当は翼の根っこ前方の座席が良かったけど空いてなかった.後方の席はエンジン音がうるさい&燃料くさいことがあるので普通は避けたいところ.
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13:20の離陸後1時間ほどで「昼食」.イタリアン or 日本食の選択で,前者を.下段中央は白身魚のチーズムニエルみたいなやつ.
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離陸後,ロシア上空にて.曇天気味で地上の風景はあまり楽しめなかった.離陸前と比べて翼のしなり具合に注目.
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フライトの中間点あたりで「おやつ(?)」.サンドウィッチ or おにぎりの選択で,後者を.オレンジジュースがレッドオレンジで,激ウマ.
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着陸1時間ほど前に「夕食」.ていうかこれ,朝食の内容だろ.
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今回はこういう航路をたどった.結構,北寄りかな.ヘルシンキのほぼ真上を通り,ドイツ,スイスからイタリアへ.
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アルプスを見るぞ!と意気込んで窓側がんばったのに,すっかり曇天でげんなり.
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アルプスを過ぎ,着陸の30分くらい前から雲が切れ出した.遅ぇよ.
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ローマは目前.飛行はおおむね安定していた.2時間くらいしか寝れなかったけど.

アリタリア-イタリア航空雑感:
 さすが一度経営破綻し赤字を出し続けている会社だからか,ハッキリ言って古い&メンテが半端.シート回りの設備を見るに色々と「くたびれ」ているし,掃除も甘い.ここ最近はアジア系の評判良い航空会社に乗っていたせいもあるだろうけど,それでも「ああ,それなりだなあ」「中の下」っていう印象.今回は直行便を使いたい一心で選んだけど,競合路線があったらここは今後あえては使わないかも.
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空港からはレオナルド・エクスプレスでローマ中央駅(テルミニ駅)へ直行約30分.鉄道のチケット買うのって,買い方が分からなくていつも緊張する.

空港特急&テルミニ駅雑感:
 この空港特急「レオナルド・エクスプレス」,はっきり言って遅い.京成のスカイライナー,特に新型の速さを体験してしまうと,こっちのは人力か?ってくらい遅く感じる.実際,並走する高速道路の車の方が速かったような.まあそれでも30分で着くけど,フルパワーで走れば15分程度で着くであろう距離.
 それからこの特急が発着するテルミニ駅のホームに要注意.テルミニ駅は1〜29番までプラットホームがあるが,25〜29番ホームだけが「離れ」にある.駅のメインゲートから1 kmくらいあるかもしれない.とにかく目も眩むほど遠い.この空港特急が使うのがこのホーム.もしこの特急の発車まであと5分しかないという状況で,あなたがスーツケースを持って駅の玄関にいたら,絶対に間に合わない.ご注意を.
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今回の出張で7泊お世話になるHotel Medici.いわゆるあのMedici家の人々が経営してるのかどうかは知らん.
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客室.無駄に天井が高い.TV番組は当然ながら全てイタリア語で全く分からん.
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トイレットペーパーがこういうポジションにあったら取りにくいだろ!
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バスタブはない.1泊90ユーロ.市街地のど真ん中にしてはまずまずの価格.

ホテル予約に関わる顛末:
 出発の1週間前になって,3ヶ月前に済ませていたはずのホテル予約が完了していなかったことが発覚.事の発端は,予約していたはずのホテルに「コインランドリーはあるか?」とメールで問い合わせたこと.すると 「I'm sorry but I have not your reservation. Are you sure that you book from my hotel?」 と想定外のレスポンスがあり,騒動が始まる.
 予約時に受けた確認メールと,添付された予約票のpdfを添付したメールを即レスしたが,「I spoke with the company that study our web site and they said that before 20 Aug. they had some problem with the reservation system. May be your reservation is one of this. I'm very sorry for this mistake.」 との回答.
 つまりはアウトソースしていた予約システムが一時期トラブっており,ホテル自身に予約の知らせが届いていなかったらしい.結局,5月に行っていたはずのホテル予約は成立しておらず,しかも今は満室だという.「そちらの責任だから何とかしろ」と戦うことも考えたが,発表準備等々の多忙さからこちらが折れ,このホテルはバッサリ切ってゼロから宿を探し直し.ローマ市内の宿数の多さにも救われ,学会会場からは遠いながらもまずまずの設備と価格のこのHotel Mediciを予約できたが,図らずもこのような形でイタリア気質を味わわされるとは思わなかった.宿の予約時は,必ずホテル自身と確認の連絡を取ることをオススメする.

ホテル雑感:
 ホテル公式webサイトの客室設備情報に「Wi-Fi internet connection」とあったにも関わらず,部屋ではネットができなかった.できたのはロビーでのみ.別の宿に泊まっていた同業者も同じような状況だと言っていたので,このあたりのweb記載内容は信用しない方がよいかも.
 ローマ市街は宿の数がかなり多いので,場所や設備にあまり拘らなければかなり出発直前でも宿は見つかると思う.ただし建物や設備は総じて古い(ローマらしさを味わえる,とも言える).世界的なチェーン系列のホテルは郊外にしか無いので車必須だ(観光バス相手とも言える)が,テルミニ駅や最寄り駅を結ぶ無料バスを持つところも多いようだ.
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ホテルと学会会場のロケーション:
 左地図緑丸がホテル,赤丸が学会会場.ご覧の通りローマ市街地のど真ん中にあり,主要な観光地に囲まれた絶好のロケーション.学会会場へ行く途中やホテルへ帰る途中,昼飯ついで等々,ちょっとした合間に主要な観光スポットへ行くことができる.東京で言えば有楽町の国際フォーラムで開くような感じ.それでもローマは東京都心よりもさらにコンパクトなので,徒歩だけでも相当数の見どころを制覇することができる.ここまでのコンパクトさは,ここへ来て初めて分かった感覚.
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ホテル沿いにある「9月20日通り」.到着翌日9/19(日)のこの日,建国140周年の記念イベントがあった.
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その逆方向.9月20日はイタリア共和国が誕生しローマがその首都となった記念日で,今年は140周年なんだそうな.そのお祭りらしい.
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軍服のような出で立ちの老若男(女はいなかった気がする)が銃刀や楽器を手に,通りの奥に見える「ピア門」から市街地の中心「ヴェネツィア広場」まで練り歩く.
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パレードの起点「ピア門」へ近づいて1枚.
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「ピア門」.アウレリアヌスの城壁に空けられた門で,「9月20日通り」の起点となる.
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1564年にミケランジェロが完成.彼の最後の建築作品.後期ルネサンスからバロックへ移る様式.
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「9月20日通り」を進む行列は所々で停まり,一演奏しては再び歩き出す.
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「9月20日通り」を「クイリナーレの丘」方向へ進んだ交差点に現れる「4つの噴水」.
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「4つの噴水」の東側.
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「4つの噴水」の北側.
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「4つの噴水」交差点から北西方向を.通りの向こうに見える茶色いオベリスクは,スペイン階段の上にある「トリニタ・デイ・モンティ広場」.
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「4つの噴水」交差点の近くにある「サンタンドレア・アル・クイリナーレ教会」.ベルニーニが自ら「代表作」と呼んだ建築.
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この美しいクーポラ(ドーム)を飾る天使の像は,アントニオ・ラッジの作品.
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パレードは「クイリナーレ広場」に達する.ここの丘はローマ市内の7つの丘の中で最も高い.
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その眺望は素晴らしく,広場の端からはバチカンのサン・ピエトロ大聖堂が望める.
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クイリナーレ広場を飾る帝政ローマ期の彫像「ディオスクーリ」.双子座に描かれた兄弟カストルとポルックスがオベリスクを挟んで立つ.
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曇天なのが残念.
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「9月20日通り」の左側の建物は,大統領宮殿.
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「ピア門」から「9月20日通り」をひたすら行軍するパレード.
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大統領宮殿の道向かいにある「コンスルタ宮殿」.役割は知らない.
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時間をおいて再訪すると青天快晴.

パレードの演奏シーン.
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パレードを見守るシスターや婦人警官たちもどことなくオシャレ.
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行軍はまだまだ続く.
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パレードはゴール近く.向こうに見えるコロッセオとヴェネツィア広場を結ぶ通りへ出る.
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逆を向いてパレードの進行方向を.写真左,馬車の像が乗る宮殿がゴール.
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パレード終点のヴェネツィア広場にそびえる「ヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂」.
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どうみてもラスボスの城.1885年着工,1911年完成.しかし完成当時は街の雰囲気に溶け込めず,「入れ歯」などと揶揄されたそうな.
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1871年にそれまでのイタリア王国にローマ教皇領が併合されて「統一イタリア」ができ,ローマが首都になった.その初代国王がエマヌエーレ2世なんだそうな.
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人だかりがはけた後,接近して宮殿のパーツを撮ってみる.
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馬に乗ったのが初代国王ヴィットリオ・エマヌエーレ二世.
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宮殿の上にいるのは,馬車に乗った「勝利の女神」.
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夜にはこんなイルミネーションが現れた.
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期せずしてこんなイベントに遭遇できるとは何とも幸運.

街並み雑感 「石畳」:
 いたるところが石畳.玄武岩のような黒い立方体のブロックが敷き詰められ,その上をゴリゴリ音を立てながら自動車やバイクが往来してる.メンテナンスは甘いようで,ブロックが動いたり,通りの激しい部分は畳面が轍状に凹んだままになってるところがアチコチに.歩く場合は,ヒールの高い靴は無理のようで,実際そんなのを履いてる女性は見なかった.自転車はほとんど見ない.この石畳じゃお尻が痛いからだろう.
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ヴェネツィア広場やエマヌエーレ2世記念堂の南に隣接する「カンピドーリオ広場」へ.階段の上にある.
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階段を振り返るとこんな感じ.車の往来のカオスっぷりが良く分かる.
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広場の入り口にそびえる,カストルとポルックスの巨像.像の向こうに建つのは市庁舎.
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どっちがカストルだっけな.
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広場入り口から左を向き,エマヌエーレ2世記念堂の背中を望む.
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広場から振り返って,2体の巨像の背後から階段方向を望む.
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広場の中心に立つ「マルクス・アウレリウス帝の騎馬像」.これはコピーで,本体は広場右手にある「カンピドリーニ美術館」にある.アウレリウス帝と言えば映画「グラディエイター」で主人公マキシマスが仕えていた皇帝.
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市庁舎の足元にいる像.名前や謂われは忘れた.

街並み雑感 「観光客」:
 思ったよりもずっと日本人が少ない.パッと見た感じ,観光客は中国人がやたら多い.しかし無言でカメラを突きつけて撮影を請うなど,旅に対する基本的な心構えと最低限のコミュニケーション能力すら欠落している.俺はこういうのは明確に拒否.全ての中国人がこうとは思いたくないが,「写真撮ってくれませんか」程度の英語を勉強して出直してこいと.
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ヴェネツィア広場に戻り,その東隣にある「トラヤヌスの記念柱」.113年にトラヤヌス帝の墓として建築.拡大してみると,柱壁面にはダキア地方(現在のルーマニアのトランシルバニア地方)遠征勝利の場面が描かれているのが分かる.中は空洞で,螺旋階段で上がれる.向こうのドームは何かの教会(名前失念).
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トラヤヌス柱の隣にある「アウグストゥスのフォロ」.紀元前2年の遺跡.「フォロ」とはフォーラム(広場)のことで,商業活動,政治・司法の集会,宗教儀式,その他の社会活動が行われるオープン・スペース.古代ギリシャのアゴラにあたる.
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さて,やっと学会会場.左のフォロの近く,Pontifical University of Saint Thomas Aquinas(ローマ教皇庁立 聖トマス・アクィナス大学)のAngelicum Centreという施設.会前日の日曜日には併設する教会で結婚式をやっており,写真にもスーツ姿の参列者が映っている.
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この,「Welcome to EPSC2010」の看板幕がなかったら,ここが学会会場だとは気付かない.この大学自体は1580年開学なんだそうな.今年度の学生数は1330人.
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会場の建物は「ロ」の字型をしており,ここはその中庭.コーヒーブレイク中.コーヒーというかエスプレッソがサーブされる.もともと薄めのコーヒー好きな私にとっては,悪く例えれば風邪シロップみたい.蚊がちょっと多いのも困るんだよなあ.
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講演会場のうち最も広い教室の風景.スクリーン横に十字架と,そこへ磔にされたキリストさんが見える.椅子が木製なので,一時間も座ってると尻が痛い.痛みに耐えかねて部屋を抜け出そうとしても,出入り口が前方にしかなくて躊躇われる.生徒の心理をちゃんと得ておる.
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今回の発表は4年ぶりのポスター.去年11月以来まったく英会話をしてなかったこともあり,1時間半のポスタータイムはオーバーヒート気味.相変わらずのグダグダ英語でお客さんには迷惑をかけたが,客足は絶えなかったしエッセンスは伝わったようなのでヨシとしますか.
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頭が疲れたので,ヴェネツィア広場の方へ行ってみる.路地の階段の上から,トラヤヌスの記念柱が見える.
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その階段の途中にあるジェラート屋で一服.プラムのジェラート.さっぱり爽やかな味.

学会雑感:
 このEPSCという学会には初めて参加したが,学会事務局が「近年にない多数の参加申込」と言う割には意外と人数は多くなかった.しかし思うに,会場に居続ける人が多くなかっただけで,延べ人数では多かったのだろう.つまり,学会会場には居ないけど,ローマ市内には居る,って行動.昼間は人が少なくても夕方になるとあからさまに増えたりもして,それは昼間観光に出ていた人たちが夕飯の相手を探しに会場へ戻って来たことを意味する.ここまであからさまに観光モードを感じる学会は初めて.まあこれも学会の個性として面白いけどね.
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どっかの路地.
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学会会場からテルミニ駅へ向かうPanisperna通りを行く.向こうにサンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂のドームが見える.
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そのサンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂へ.ここはローマの四大バシリカ(古代ローマ様式の聖堂)の一つ.堂上の彫刻が素晴らしい.
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聖堂入り口から振り返り,マッジョーレ広場を.四大バシリカはあのバチカンのサン・ピエトロ大聖堂も含み,ローマ教皇から特権を付与された教会堂.
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聖堂に入って振り返るとマリア様の見事なステンドグラスが.「サンタ・マリア・マッジョーレ」とは「聖母マリアに捧げられた聖堂」の意.
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聖母マリアに捧げられた聖堂は世界中にあるが,その中で最大のものがこのサンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂だ.
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大聖堂内部.列柱上部のモザイク(5世紀のもの),写真再奥部(後陣部)のモザイク「マリアの戴冠」(13世紀作)など,鮮やかで彩り豊かな美が並ぶ.
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祭壇の左手にあるパオリーナ礼拝堂は17世紀後期バロック建築.
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祭壇の右側にある,,,,これは何だったっけな.
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大聖堂の後陣.
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教会雑感:
 世界中のカトリック教徒にとって畏敬の対象となっている大聖堂といえども,私のようにキリスト教徒ではない者にとって大聖堂や教会はひとつの歴史的建造物にしか映らない.申し訳ないがそれが正直なところ.しかし実際に大聖堂へと足を踏み入れると,そこにある荘厳で優美な雰囲気と,それを支えている中世ヨーロッパの文化や精神の大きさに圧倒される.私も含め多くの日本人が「なんちゃってキリスト教式」で結婚式を挙げることが,実に恥ずかしく思えてくる.
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テルミニ駅とホテルの中間あたりにある,銀行らしい.
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その近隣,テルミニ駅のすぐ北にある「共和国広場」.中央にあるのは「ナイアディの噴水」.
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夜にはこんな感じになる.
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この共和国広場にある,サンタ・マリア・デッリ・アンジェリ教会.差し込む光のせいで露出調整が難しい.
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ギリシャ十字型(縦横の長さが同じ十字)をしたこの教会の翼廊部分.壁画と共にマリア様(?)が光に照らされて神々しい.
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角度を変えて.
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翼廊の礼拝堂.ローマの赤御影石が印象的.
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反対の翼廊をなす礼拝堂と巨大なパイプオルガン.
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このアンジェリ教会は,「ディオクレティアヌスの大浴場」の中心にあった集会堂をミケランジェロが教会として建て直したもの.その浴場へと続く通路の部分.
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市街地を走る路面電車.「地球の歩き方」にはこの路面電車のルートが書いてなかった.一体どこを走っているのか分からない.

街並み雑感 「スリ」:
 来訪前は「空港に着いた瞬間,四方八方から無数のスリの手が伸びてくる」くらいに思ってたんですが,結果的にトラブル無しでした.普段の通勤で使っているメッセンジャーバッグ(B5サイズ)に,パスポートやら財布やらノートPCやらを入れて持ち歩いてました.中身を取り出すには2箇所のフックを開けて巨大なマジックテープをベリベリ音を立たせて開く必要があるという構造が良かったのかも.まあ,あくまで結果論だけど.それでもやはり,別の参加者はズボンの前ポケットから財布を抜き取られかけた(未遂で終わった)り,ホテルの朝食で相席したアメリカ人老夫婦は「財布をスられた」と嘆いていたし,油断は禁物.
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この日の朝は学会会場へ行く前に,「トレヴィの泉」へ立ち寄る.ここはその途中,地下鉄A線バルベリーニ駅近くにある「トリトーネの噴水」.
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「トリトーネの噴水」から南西に徒歩5分くらいで「トレヴィの泉」へ到着.「ポーリ宮殿」の壁面と一体化したこの泉は,ローマ最大のバロック時代の泉.
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朝7時半過ぎの風景.昼間はおびただしい観光客でごった返すこの泉もこの時間はご覧の閑散さ.来るのが早すぎて掃除しとる.
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アーチ中央に海神ポセイドン.その下に2頭の海馬.その間に馬を操るトリトン.
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正面から.水が意外と澄んでいてビックリ.後ろ向きにコインを投げ入れると願いが叶うらしいが,投げなかった.
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泉に向かって建つ教会.名前は失念.
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何気なく泉を囲う建物もまた趣深い.
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このトレヴィの泉,路地を進むと突如現れて,そして意外と狭苦しく佇んでいることに驚く.
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さて次は,古代ローマの遺構「水道橋」を見に行く.地下鉄A線で南へ約20分.

街並み雑感 「地下鉄」:
 まず,車内に吊革がない.鉄の棒しかないので,背が低い人はおそらく届かない.混んでる電車では困るだろうなあ.
 それから,地下鉄が深い.東京で言えば大江戸線並みに深い.そのくせ,大江戸線とは比べものにならないくらい古い.地下を掘り進めると大抵何らかの遺跡にぶつかるので,相当深く掘る必要があるらしい.新たな路線を敷こうにも,新たな遺跡にぶつかって工事の中止や計画変更を余儀なくされることが多いので,初開通から半世紀経った今でもたったの3路線しかないんだそうな.東京の地下鉄網ってやっぱすごすぎ.
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地下鉄A線の終点2つ前の駅「Subaugusta」で下車し,さらに徒歩15分ほど行くと「水道橋公園」が見えてくる.
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公園と言えども,何もない.ただっぴろい景色にぽつんと遺構が佇む.
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水道橋の起源は紀元前4世紀.長いものでは90kmに達するそうな.
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晴れていて良かった.
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情熱大陸風
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ローマ空港(フィウミチーノ空港)への着陸態勢に入った飛行機がお腹を見せて飛んでいく.
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さて,市街へ戻るか.
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お次は世界最大の石造り建築であり,現存するローマ建築の最も完全な遺構である「パンテオン」.手前の「ロトンダ広場」とともに,観光客激混み地帯.
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パンテオン内から広場の方を振り返る.残念ながら(?)修復工事の櫓が組まれていたが,2世紀の建築物だから仕方ないか.
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もう少し入ってから振り返るとこんな感じ.
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パンテオン内部のクーポラ.差し込む光が神々しい.床からドーム頂部までの高さは直径と同じ43.2m.
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2000年も前の建造物がほぼ完全に残っていることに驚くばかり.
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パンテオンの裏側.この建築物の醍醐味は裏側にこそある.ガスタンクのように不格好だが,建物の巨大さとその作りが良く分かる.
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裏側の足元.ローマはアチコチに鳩がいる.
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ふたたびパンテオン前のロトンダ広場.このごった返しぶり.

街並み雑感 「コンビニ」:
 アメリカやアジアでは良く見るコンビニを,ローマではまったくと言っていいほど見なかった.1日の学会が終わって夕飯を食べに行き,その帰りに水とか買ってホテルに戻りたいのに,その頃にはスーパーは閉まってる.自動販売機もないので結構困る.
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パンテオンの西隣にある「ナヴォーナ広場」.
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1世紀後半に作られた競技場の名残なんだとか.その後15世紀にここに市場ができ,庶民の生活の中心になったそうな.
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広場にある「ネプチューンの噴水」.
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広場の中心を見下ろす「サンタ・ニェーゼ・アゴーネ教会」.
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教会の正面,広場の中心にある「四大河の噴水」.四大河とはナイス,ガンジス,ドナウ,ラプラタを指す.
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その足元.四大河を象徴する4つの像が噴水を囲む.オベリスクと4体の像“以外”がベルニーニの作品.
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広場の南端にある「ムーア人の噴水」.激しくリバースしているが二日酔いの集団ではない.
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ローマにゃんこ
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さて,ホテルへ帰ろう.
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ディナー.ローマの代表的ワイン,Chianti(キャンティ)

街並み雑感 「目のやり場が満載」:
 行き交う女性はあっちもこっちも胸の谷間全開.「胸元が開いた服」を通り越して,「胸が半分出てる」状態.下着スケスケも日常茶飯事.白い薄手のシャツに黒いブラとかはもう普通.白いパンツに黒い下着,という組み合わせもしばしば見る.逆に,日本に多いミニスカートは少ない.生足+ショートパンツが多かった.しかもかなりローライズ.胸もお尻も,上半分を見せるのが美徳なんだろうかって思わせる格好.鼻の下のばしてるスキに財布スられないよう注意.
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この日の朝は,学会会場へ行く途中で「スペイン広場」へ立ち寄る.広場の上にある「トリニタ・ディ・モンティ教会」.
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オベリスクしゃきーん.
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オベリスク越しに西,バチカン方向を.
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オベリスクの足元.
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そしてそこは,スペイン広場を見下ろす高台.
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階段をちょっと下りて振り返る.

ちょうど,8時の鐘が鳴った.
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階段をさらに下ってみる.朝の8時じゃあごらんの閑散さ.
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「ローマの休日」で有名な風景.でも私は「ローマの休日」を見てないので,フツーの階段にしか見えない.
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階段の麓にある,ベルニーニ作の「舟の噴水」.
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さて,学会行くか.
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学会会場へ行く途中にあった「サンタンドレア・デッレ・フラッテ教会」.朝早すぎて中へは入れなかった.

街並み雑感 「車事情」:
 車種で多く見るのはやはりイタリアの大衆車FIAT.同じく多いのはフランスのシトロエン,ドイツのベンツ,smart,ミニあたり.そこそこ見るのは,イタリアのアルファロメオ,フランスのルノー,プジョー.ドイツのBMW,オペル,アウディあたり.フォルクスワーゲンは意外と少なかった.イタリアと言えどもフェラーリやランボルギーニは見なかった.日本車は極めて少ない.あってもトヨタ.1台だけプリウスのタクシーを見た.
 それから,縦列駐車のギッチギチぶりがすごい.車間距離が30cmくらいしかない.どうやって入れて,どうやって出すんだろうと思いきや,どうやらバンパーで前後の車を押しのけながら出入りするらしい.
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この日の朝は,古代ローマの政治の中心地であった「フォロ・ロマーノ」へ.ヴェネツィア広場の南隣に広がる.
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前にも書いたが,「フォロ」は今の「フォーラム」の語源.市民集会や裁判,商業,政治討論の場として作られた公共広場のこと.
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入場料は9ユーロ.隣接する「コロッセオ」の入場券と一体になっている.
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「アントニヌスとファウスティーナの神殿」.後に教会として使われたそうな.
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向こうに見える白い3本の柱は,「カストルとポルックスの神殿」の跡.
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「ロムルスの神殿」.
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「サン・フランチェスコ・ロマーナ教会」
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この日は秋の空が綺麗だった.
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左の3つのアーチを持つ構造が「マクセンティウスのバシリカ」.写真よりも実物はかなり巨大に感じた.
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馬場として使われたと思われる「スタディオ」.
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「カンピドーリオ広場」から見下ろした「フォロ・ロマーノ」.
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この「フォロ・ロマーノ」の東端には,あの「コロッセオ」が.
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もう少し寄ってみる.コロッセオの手前に「コンスタンティヌスの凱旋門」が見える.ローマに何カ所かある凱旋門のうち最大のもの.
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フォロ・ロマーノのコロッセオ側出口にある「ティトゥスの凱旋門」.ゲートの間から「ヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂」が見える.
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ローマ観光の本丸とも言える,「コロッセオ」へ.
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コロッセオと,向こうに見える「ヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂」を結ぶ「フォーリ・インペリアリ通り」.
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コロッセオは,フラウィウス朝の皇帝が建設者であることから「フラウィウス闘技場」が本来の名前.
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コロッセオの入場券売り場は激混みなので,多少足をのばしても「フォロ・ロマーノ」の入場券売り場で買うべき.とにかくここは人の数がとんでもない.
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コロッセオの床部分は失われ,地下構造がむき出しになっている.
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コロッセオを用いた剣闘士の見せ物は6世紀半ばに廃止され,以降は建築資財の提供の場となり,多くの石材が持ち去られた.円筒が中途半端に無くなっているのはそのため.
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最終日はバチカンへ.これは「バチカン美術館の出口」.

バチカン雑感:
 地下鉄やバスで10分くらいで行けちゃうバチカン.システィーナ礼拝堂やそこにある「最後の審判」で有名なバチカン美術館や,バチカンの中心サン・ピエトロ大聖堂はとにかく激しい混雑.改めて「俺は人混みが嫌いなんだな」と再認識するに至ってしまった.じっくり回ると丸1日かかるというバチカン美術館を1時間半ほどで通り抜け,大聖堂はあまりの長蛇の列に閉口して中に入らず,退却.それでも美術館は,あらゆる壁という壁,天井という天井までもが“美術”していて,そのスケールの大きさ(節操の無さ(?))に圧倒される.それは両の目の視界全体で捉えて初めて分かるものであって,カメラをどう構えても(俺の腕では)伝えきれないと思った.なので,ここでは一切写真は撮らなかった.その結果が左の1枚.
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最後に,「カンピドーリオ広場」から撮ったパノラマ写真を.右方にコロッセオが見えます.