2006/09/13-09/19
火山体熱慣性マッピング in 伊豆大島
東京都大島町

愛機IXYを持って行くのを忘れたので,携帯電話G'z-One:type-Rのカメラで撮影.メガピクセルだけど発色が良くない.ご勘弁を.

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ド派手なカラーリングの水中翼船で,竹芝から2時間弱の旅.“セブンアイランド愛”号だって.伊豆大島は元町とここ岡田の2箇所に港が.天候が芳しくないと岡田が出帆港になる.
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着いたものの,本当に天気が悪かった.特に前半の3日間は.日射がないとこの観測も意味がないのに・・・手始めに,島を一周してみる.
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大島の南部にある地質大切断面.もともと凸凹した基盤の上に火山灰が何層にも堆積してできた地形.少し前まで,「褶曲」の例として教科書に載っていたけれど,とんでもない.
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大島の南方を臨む一枚.向こうに見える小島はたぶん利島(としま).
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島の南東,波浮(はぶ)港.都はるみの名曲「アンコ椿は恋の花」の舞台になった港.
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波浮港から少し北へ.海面から筆先のようにひょっこり顔を出している岩礁は「筆島」.かつてここには筆島火山というのがあったが,海に没し浸食され,これだけが残った.
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さらに北へ行き,島の北部の岡田港近くの橋.さすが大島と言うべきか,車通りが非常に少ない.信号機は全島で3台くらいしか無い.
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その橋から下を見る.船が欠航しない,ギリギリの荒れ模様.土曜ワイド劇場なたたずまい.
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さて,いよいよ観測.作業の拠点となった,伊豆大島火山観測所.蛇がいます.
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大島の東半分は,「裏砂漠」という三原山のスコリア(火山砕屑物)で埋め尽くされた広大な土地が広がる.一般車は立ち入り禁止だが,こっちはお上の許可を得たお仕事.四駆でゴリゴリ入っていく.
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裏砂漠を奥へ入っていくと,こんな風景がひたすらに広がる.天候が少しでも悪いとこのようにガスに覆われ,雰囲気的にへこむ.携帯なんか入るもんか.
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しかしそんな荒涼たる砂漠でも,草は力強く生きている.こんなところに居て,何か楽しいことある?
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スコリアは約20cmの層を成している(勿論厚さは場所によって異なる).その下に明るい黄土色の層,さらに下に細かい砂の層がある.
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周りには撮るものが無いので,自分を撮ってみる.心なしか,笑顔が微妙すぎて精気が無い.風が強烈.
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激しい雨と格闘するうちの教授と後輩.一面を覆うスコリアの中に温度計を埋め,24時間記録して熱物性を調べる.
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3日目の午前5時の日の出.この日と次の日は好天に恵まれることに.
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朝日の強烈な白と,スコリアの漆黒.貧弱なカメラではこの明暗を同時に捉えるのは極めて難しい.
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三原山の東の山腹にある割れ目噴火口から,大島空港を臨む.この火口は1986年の大噴火で最後に噴き出したところ.
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割れ目火口でお昼ごはん.観測に同行したフランス人部隊は,おにぎりが大好き.1時間でミニチョコパン6個を平らげる荒業も見せた.
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割れ目火口のひとつを成す,火口クレーター.今や草木が生い茂り,時代の流れを感じる.
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晴れた日に再度,裏砂漠の一番奥へ.行き着いた先に現れるのは,1986年の大噴火で流出した玄武岩質の溶岩.非常にゴツゴツした表面が特徴的.
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三原山の山頂を目指しつつ,溶岩流を見下ろす.特徴ある“しわ”が印象的.
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山頂のカルデラに到着.1986年以来噴火を休んでいるこの山だが,今も岩の割れ目から水蒸気が立ち上る.あまり硫黄臭はしない.
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カルデラの稜線をぐるっと回るように歩くといよいよ見えてくるのが,三原山の火口.
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恐ろしいほどに大きく,そして深く口を開いた,三原山の火口.足元はもう直角に近い崖.すくむ.
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火口から180度逆方向には,広大な海.この風景の対比が素晴らしい.
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時間は変わって夕方.沈む夕日が伊豆半島を照らす.見えるアンテナは御神火茶屋.
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この日は終日穏やかな天候で,山頂でも風がほとんど無かった.この日暮れ後も闇の中2時間近く残り,熱カメラ撮影などを継続.
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麓に戻り,割れ目火口近くのスコリアコーン.噴出時の温度が高いとマグマに含まれる鉄が空気中の酸素と結合して酸化鉄になり,赤化する.立っている男子は火山起源ではないと思われる.